部屋の中まで洋服だらけ!
片付けなくちゃ、捨てるしかない、でも、いつか着るかも、まだキレイだしと、どの洋服を捨てるか、なかなか決められない。
そんな方に、私が洋服の片付けで、参考にした片付けの達人の知恵と、捨てる洋服を見極めるポイントを3つご紹介します。
1.片付けができない根本原因は? 洋服を捨てる前に改善することがある
「・・・片付けができない根本原因?・・・洋服を捨てる前に、改善?
まず、洋服を捨てることが、改善になるんじゃないの?」
・・・確かに、片付けというと、まずは捨てる、物を減らそうと思いますよね。
私も、片付けの方法を知らない頃は、増えた洋服の片付けはどうする?どれを捨てる?って、悩んでました。
悩みを解決したくて整理収納を学び、ひょんなことから、片付けの達人を知ります。
そして片付けの達人の知恵を目にして、捨てる前に本当の原因を見つけ改善することが、片付けでリバウンドを防ぐコツだと学びました。
洋服を片付けたい、捨てる洋服は手放してもいいと、この記事を読んでおられるのでしたら、是非、真の原因に気づいて、片付け前に、仕組みや行動の改善を!
そうすれば、ダイエット後のリバウンドの様に、「いつの間にか」捨てる程洋服が増えちゃったということはなくなるかなと。
なお、捨てる前に根本的な原因を探るには、トヨタのカイゼンが参考になります。
ご紹介しますね。
洋服を捨てる前に、トヨタのカイゼンで片付けができない原因を深堀
捨てる程に増えた洋服、片付けに取り組む前に参考にしたいのが、トヨタのカイゼンのひとつ「5回のなぜ」。
自動車の生産で不具合が起こった時、目に見える症状に対処するだけでなく、「なぜこうなったんだろう?」という問いを繰り返す。
真の原因を突き止めたら、仕組みを改善し、再び同様の不具合が発生しないようにする。
「食べ過ぎてリバウンドしちゃった!」のであれば、「なぜ、食べ過ぎたんだろう?」と質問してみる。
そして、答えを更に深堀。
洋服の片付けであれば、クローゼットからはみ出した洋服を片付け、いきなり捨てるのではなく、「なぜこんなに、洋服が増えたのだろう?」と尋ねてみる。
更に、洋服はどのようにして増えた?と深堀する。
では、実際に自分へ質問して、捨てる程に洋服が増えた原因を探ってみましょう。
捨てる洋服はなぜ増えた? 片付けと買い物の深い関係に気づく
【質問1】洋服の片付けができない、捨てる程に洋服だらけにした理由は何でしょうか?
- 片付けが苦手な性格だから。
- 忙しくて片付けの時間がないから。
- 洋服の収納が少なすぎるから。
おそらく、上の3つのどれかを思い浮かべる方が多いかも。
私の場合は、②忙しくて片付けの時間がないからだと思ってました。
時間さえあれば、片付けしてどれを捨てるとか選べると、考えてました。
それからもう一つ、①の片付けが苦手な性格 もあてはまるけれど、それも時間さえあれば何とか克服できる、と信じ込んでいました。
③の収納スペースが少なすぎるに該当する方も、くれぐれも、洋服を片付けて捨てる前に、慌てて先に収納を増やされませんように!
収納は整理の後です。
整理は、1.全部出す、2.分ける、3.配置する、の順番で行います。
片付け=収納 と捉えられがちですが、本当は、「片付け=整理のち収納」 です。
ここでは、収納の前段階の整理について深堀するため、収納ではなく、中に入れる 物 = 洋服 に着目して、ちょっと違う角度から、次の質問に答えてみましょう。
【質問2】洋服は、どのようにして増えましたか?(誰が、どのようにして、あなたの家に洋服を持ってきましたか?)
・・・自分が、お店で洋服を買って、家に持って帰ってきました・・・
「へー、当たり前のこと聞くんだなー。それが、片付けで捨てる洋服を見極めることと、何か関係あるの?」と思われたかも。
片付けを学び始めた当時の私は、この質問に、はっとしました。
そうかー!
自分が買い物をして、洋服を増やし、片付けの悩みの元を作っている!
そうだったのか!
片付けができない、捨てるほどに洋服を増やしたのは、自分の買い物が原因だった!!
当時私は、通販で洋服をまとめ買いすることが多かった。
人それぞれの買い癖や買い物習慣、買い方のパターン。
生鮮食品なら、冷蔵庫を覗いて、「あー!これ、消費期限過ぎてる、まっ、しょうがないか、捨てるか・・」と片付けたり、「よし、今日の夕食に使ってしまおう!お片付けメニューね。」と消費できます。
これが、在庫管理。
ところが、洋服は消費期限はなく(・・本当は、洋服にも「旬」はあるのですが・・)古くなっても着用には影響ない。
虫食いの穴があいた、引っ掛けて破れた、シミが取れない、という状態になって初めて、片付ける・捨てる候補にあがったりする。
むしろ、洋服の数は多い方が着回しやオシャレもできる気がして、十分な枚数があるのにまた買って増やしてしまう。
洋服は、「在庫数」意識が薄い。
片付けと買い物の深い関係、自分の買い物習慣に気づくのが、片付けの最初の一歩です。
では、もう少し深く掘り下げてみましょう。
【質問3】なぜそんなに気軽に、収納場所もないのに洋服が買えるのでしょうか?
(ごめんなさいねー! この質問、決してケンカを売ってるわけではないです。片付けの改善のためですから。)
なぜ、片付ける収納場所もないのに洋服が買えるのか?
それは、・・・洋服の「持ち数」を決めていないから。
そもそも片付けが苦手な人は、「洋服も在庫数を決める」という意識が無い。
そのため、洋服を何枚所有するかを、決めていない。
だから、何枚でも買える、買うことを許してしまうのです。
その結果、洋服を、片付けで捨てる必要が生じるまでに増やしてしまった。
私もそうでした。
洋服の片付けができなかった頃は、数を決めて管理という発想は全く無く、理由をつけては、予算があれば洋服を買っていました。
後で、洋服を片付けて捨てるのに悩むなんて!
捨てる洋服を見極める重要ポイントが、在庫数だったとは!
持ち数を決めて買い過ぎを防ぐのが、片付けの時捨てる洋服を大量発生させない王道
一方、片付けの達人は、「在庫数」の意識がはっきりしていますから、洋服のアイテムごとに「持ち数」を決めています。
そして、新しく買ったときは、どれかと入れ替えて、捨てるなりしています。
洋服の総数は増えないから、クローゼットがぎゅうぎゅうになることもない。
「持ち数」を決めて買い過ぎを防ぐのが、片付けの時、捨てる洋服を大量発生させない王道です。
でも、今までアイテムごとの持ち数なんて、意識してなかったのに、どうやって決めたらよいのでしょうか?
そこで、私が参考にしている、洋服の片付けの達人の「持ち数」の決め方をご紹介しますね。
2.もう捨てる洋服で悩まない!片付けの達人・中村美香さんに学ぶ持ち数の決め方
出会い・・洋服の片付けの達人、衝撃のクローゼット
私が、片付け・整理の達人、ミセス美香こと中村美香さんを知ったのは、整理収納アドバイザーの勉強をしていた頃。
自宅の片付けを何とかしたくて受講した通信講座でしたが、学習に行き詰った時期、ふっと思い立って書店へ。
片付け本コーナーへ向かい、整理収納アドバイザーと肩書きがある人を探し、片付けの本を買いました。
その時見つけた片付けの達人の一人が、ミセス美香こと中村美香さんです。
ハウスキーピングサロンを主宰され、片付け・整理を指導、ブログも大人気、読者になってる方もいらっしゃるかもしれませんね。
別冊本の片付け特集記事で、写真が公開されていましたが、片付けの達人の彼女のお宅の収納は、ため息が出るほど美しい!!
しかも、ただ美しいだけではない!
彼女の家では、ボールペンも、キッチン用品も、洋服も、必要数から持ち数を割り出し、使うこと・動線を考えた配置を決め、収納されています。
物が増えるときにも、熟慮を重ね徹底して配置を決め直すので、結果的に使用頻度の低い他の物を手放し、捨てることも。
・・というか、原則、収納スペースを空けてから、つまり、一つ捨てる・処分してから新しい物を買っている・・・。
すき間に押し込んで片付けるとか、安易に収納用品を買うとか、決してしない。
玄関の下駄箱の靴は、キレイに片付けされ、これで家族4人分?という少なさで、スッキリ。
中村美香さんのクローゼットも、ホントに洋服はこれだけ?と思うほど。
私は衝撃を受けて、ブログを読み、著書を買って学び、また、雑誌が主催する中村美香さんのセミナーにも参加、片付け・整理について講義を聴きました。
我が家の片付け、特に玄関の靴、冷蔵庫の中身、クローゼットの洋服などは、彼女の著書に励まされながら片付けを繰り返し、数を絞り込み、捨てることで、使いやすい収納を実現してきました。
「いくつ所有するかを決め、整理し尽くす」ことを教えてくれた片付けの達人・中村美香さんの、洋服の持ち数の決め方は、次のとおりです。
片付けの達人の洋服の持ち数は?毎日洗濯するなら、アイテムごとに「5」が目安!捨てるのは入れ替えの時
片付けの達人・ミセス美香こと中村美香さんによると、洋服の持ち数は、ワンシーズンのアイテムごとに「5」が目安とされています。
具体的には、毎日洗濯するなら、最低必要数は「2」ですよね。
(洗って干してる分と、今日使っている分)
そこに、+予備「1」+安心「1」=「4」が必要数
さらに、 +「1」はゆとり 合計「5」
自分が記憶できて、管理できる数を在庫とする。
なお、毎日ではなく2~3日に1回の洗濯でも、一つのアイテムにつき5枚あれば、結構足りるかなと。
私もブラウスは、片付けの達人・ミセス美香さんにならい、片付けて枚数を減らし捨てることに。
洗濯の回数は増えましたが、数が少ない方が収納スペースは取らないし、何を所有してるか、記憶しておけます。
数が少ない方が洋服の出番が多いので、1~2年経てば程よくくたびれて、十分着たと思えば、再び片付けて、納得して捨てることもできる。
手放して新しい洋服を買って入れ替える楽しみも。
もっとも、どれを捨てるか正直悩みますが、これも、選択力を磨く訓練!
でも、今までたくさんの洋服を使っていた方だと、1アイテム5枚で、着回しできるか、オシャレを楽しめるか、気になりますね。
その点も、片付けの達人ミセス美香さんの例が参考になります。
片付けの達人が教える!持ち数「5」でも素敵な洋服の着こなし・着回し
「ミセス美香の美的ハウスキーピング すてきな収納・家事Lesson」の中で紹介されている、中村美香さんがワンシーズン3ヶ月に着る服は、全部で26着。これだけあれば、日常の着こなしは十分できるとされています。
トップスは、・カットソー5着 ・セーター5着、 合計10着
ボトムスは、・スカート5着 ・パンツ5着、 合計10着
このほかに、カーディガン3着、ワンピース3着
合計26着
また、各アイテムの中で色が重ならないように。
スカートなら、基本の4色(黒、白、ベージュ、グレイ)+1色 を各1枚。
これを、1つのトップスに組み合わせると、5パターンの着こなしができる。
単純に計算しても、上下で10×10
=100通りの組み合わせ!
余裕で、1ヶ月毎日違うコーディネイトが可能!!
逆に、これ以上枚数が多いと、ワンシーズンに一度も袖を通さない服が出てくる。
数を絞ることで、着る服だけが入ったクローゼットができるのですね!
(余談ですが、美香さんは靴の持ち数も、シーズンごとに各色1足とし、新しい靴を買うときは、捨てる靴を手放し、スペースを空けるか、入れ替えだそうです。)
片付けは洋服だけじゃない、小物も厳選し、くたびれる2歩手前で捨てる
ハンカチ、靴下、下着などの小物の持ち数も決めます。
「・・小物は別に、場所も取らないし、そんなに厳密に数を決めなくても・・」
確かに、小物は場所を取りませんが、どんなに小さい物でも在庫数を決めることが片付けの出発点です。
靴下を捨てるには?穴があきそうな2歩手前が理想
例えば靴下なら、多少数が多くても、引き出しに詰め込める。
でも、使う場面では取り出しやすいですか?
一度で、履きたいのを選べますか?
一旦取り出した靴下を履きかけて、「あー、穴あきそう!他のにしよう」と、脱いで戻してまた別のを取り出していませんか?
だとしたら、その時間は短いけれど、「探し物の時間」です。
「探し物の時間」は「人生で最も無駄な時間」とも。
しかも、穴あきそうなのを戻してしまっているので!、再び同様の事態が発生しそう!!
(穴あきそうな靴下は、気づいたその時にゴミ箱へ捨てるか、掃除用にするなら、その場で別保管としましょう。)
片付けの達人・ミセス美香さんは、小物の持ち数を必要数の「4」と決め、その代わり買い替えは年2回、ボーナスが近づくセールの頃に、4枚とも総入れ替えするそうです。
この方法なら、靴下であれば、穴があきそうなタイミングよりかなり前に、2歩手前位で、片付けて捨てることができる。
外出先で靴を脱いだら、靴下に穴があいてた!とか、恥ずかしい思いもしなくてすみますね。
持ち数が少ない方が、普段の管理も行き届く。
私の様な片付けの凡人は、いきなり「4」までは難しいですが、自分の使う場面と洗濯のタイミングを良く考え、片付けて厳選しました。
ハンカチを捨てると、時短効果も?片付け後は素材を工夫
更に、片付けの達人は、ハンカチの素材にもこだわりと工夫が。
小さめのタオルハンカチにすることで、アイロンかけが不要に!
家事の省力化、時短ですね。
家族全員分のハンカチであれば、時短効果大ですね。
私も、片付けの達人・中村美香さんにならって、自分の普段使いのハンカチの片付けを行い、タオルハンカチに変えました。
捨てることになったのは、いただきもので自分の好みではないが何となく使っていた物や、お気に入りでもくたびれたハンカチなど。
アイロンかけが減って、気持ちもすごく楽です。
数を少なくしたので、引き出しから取り出すときも、迷ったり探したりすることがなく、さっと取り出せます。タオルハンカチは小さいので、洗濯後に干す場所もとりません。
(話はそれますが、ハンカチは手を拭く他に、外でお食事やお茶するとき、洋服を汚さないよう膝の上に広げることがあるので、私はそれ専用に大きめのハンカチも、いつもバッグに忍ばせています。)
なお、小物が各4枚というのは、毎日洗濯する場合ですので、ご家庭の洗濯の間隔に合わせて、増やしてもいいと思います。
アラフィフは要注意!片付けで捨てる洋服を見極める前に、決めた持ち数をメモして、リバウンドを防ぐ
大切なのは、仮でもいいので、片付け前に洋服の持ち数を決めること、そして、忘れないよう書いておくのがおススメです。
特に、アラフィフ世代の方!
私もかつて、カーディガンの持ち数を5と決め、捨てるカーディガンを見極め片付けましたが、実はこの記事を書くまで、そのことをすっかり忘れていました!
・・・そして、何も考えずに、6枚目を買っていた!
思い出してよかったー!
アラフィフは、「思い出した日が吉日」です。
早速、カーディガンの片付け・入れ替えに挑戦!
一番着ていないのは、紺色でラインストーンがついたカーディガン。
顔回りにハイライトを! と買ったものの、形が好みではなくなり、鏡の前で着ても、他のを選び直していました。
片付けて入れ替えて捨てるなら、これだなー。
ただし、すぐ捨てるには多少迷いもありますので、一旦紙袋に入れます。
紙袋には、メモに「使用頻度6」、あわせて6ヶ月後の日付を「保管期限」として書いて貼り、見えるところの棚の上に置きます。
「使用頻度6」とは、片付けの時の分類で、ほとんど使わないが保留(捨てる、手放す一歩手前)ということ。
(ちなみに、毎日使う物は、使用頻度1です。)
そして、スマホのスケジュールにも、6ヶ月後の片付け予定を入れておきます。
これで、大丈夫!
6ヶ月後にスケジュールが知らせてくれたら紙袋を下ろして、捨てる、売るなど処分し片付けます。
「保管期限」までの間に思い出して、どうしても着たい場面があれば、敗者復活で取り出して再検討します。
ちなみに私の場合、今までの片付けで、敗者復活した例は少ないです。ほとんどは6ヶ月後(中には、保管期限より前)に、捨てるなり売るなりしましたね。
なお、持ち数のメモも見えるところへ貼るよう、トヨタにならってカイゼンしました。
「カーディガン 基本5 」と紙に書いて、タンスの扉に貼りました。
クローゼットのバーの長さから、洋服の持ち数の総数を決める方法
片付けの達人・ミセス美香さんは、自分の洋服の持ち数の総数を決めるのに、今あるクローゼットのバーにかけられるだけにする、という方法も書かれています。
クローゼットのバーの長さ÷3㎝
バーの長さが半間の90㎝であれば、およそ30着
各アイテムごとの持ち数の合計が収まるよう考えます。
これは、薄いハンガーに薄手のブラウスなどをかけた場合ですので、厚手の衣類は2着分とします。
私も、見習って3㎝を目安に、ハンガー自体も厳選して捨てるのを選び、片付けて数を減らしました。
おかげで、クローゼットから取り出したら服がしわしわ~(泣)、になることもなくなりました。
片付けの達人・中村美香さんのブログや著書は、ベテラン主婦の「物を減らして捨てる方がいいと思うけど、夫が協力してくれない」というお悩みにも、ヒントを示してくれます。
整理・片付けの他家事全般を学びたい新米主婦の方にも、おススメ!
「ミセス美香の美的ハウスキーピング」シリーズや、「ミセス美香の美ハウスレッスン」を、一度ご覧になってみてくださいね。
3.片付けの時、捨てる洋服を見極める3つのポイント
片付けの時、捨てる洋服を見極めるには、アイテムごとに決めた持ち数になるよう、次の3つのポイントを押さえながら、整理し片付けてゆきます。
- 小物から始めて、片付け・整理に慣れよう。
- 好きなもの、お気に入りから選ぶ。
- いつかは来ない、今着てみよう。
1.小物から始めて、片付け・整理に慣れよう。
洋服やクローゼットの片付けというのは、実はハードルが高いのです。
整理に慣れていない方がいきなり片付けに取りかかると、洋服を全部出して山を作り、捨てるのを見極めるつもりが、結局分けられなくて元の収納に戻した、となりかねません。
まずは小物から片付け・整理を始めて、捨てるかどうかを見極める力をつけましょう。
例えば、今日はハンカチの片付け、と決めたら家中から自分のハンカチを集めます。
ハンカチだけ、全員集合!
バッグや、スーツのポケットからも探して。
いただきもので、箱のまま別保管している新品も、収納から出して。
基本は、「まず、全部出す ⇒ 次に、分ける」
ひとつ一つ手に取って、端の方がほつれていれば、もう充分使った証拠ですね。
あなたがなりたい望む姿に、ほつれたハンカチがふさわしいですか?
いただきものの新品は、自分の好みでなければ、この先も出して使うことはないのでは?
箱入りのまま売る、バザーに出すなど、色んな形で手放す・捨てる方法をさぐる。
私のハンカチ片付けエピソードを一つ。
片付けの時、未使用品を箱から出したら、包装の時にハンカチをとめるのに、ピンを刺したものがあり、ピンが錆びて! ハンカチに茶色のシミが!(驚!)
うっかり人に差し上げなくて良かった!
後生大事にしまっておくにも、限度がありますね~、シミのハンカチは、即片付け対象に。捨てることにしました(泣)。
(余談ですが、シーツも来客用に、箱のまま長年しまっておくと、茶色くシミができたりします。箱は片付けて、シーツは出して保管が一番ですね。)
ハンカチの他にも、靴下、下着など、それぞれ時間を確保して、アイテム別に片付けましょう。
2.好きなもの、お気に入りから選ぶ
小物の片付けでも、整理に慣れてきていよいよ洋服の片付けにとりかかるときでも、数が多い、絞り切れない場合は、好きなもの、お気に入りから選びます。
愛用している、身に着けると気分が上がる物から、決めた持ち数分だけ、選んでみましょう。
その際、同じような色や柄がたくさんあれば、比較しながら持ち数まで絞り込みます。
どうしても、選びきれないときには、同色を2枚にと、持ち数の枠を一旦ゆるめてもいいかもしれませんが、その場合は、どちらかくたびれて捨てることになっても補充しないと、心に決めます。
このように、好きなもの・お気に入りから選ぶと、残った洋服が捨てる・手放す洋服となります。
けっこうな量があるかも!
片付けてこの量を実際に見ることで、今後はよく考えて買い物しようと、自覚も芽生えますね。
すぐ捨てることに抵抗がなければ、分別して出しましょう。
捨てることに少しでも抵抗がある方は、すぐに捨てなくてもいいですよ。
先ほど私がカーディガンを片付けたように、「使用頻度6」または「保留中」の段ボール箱や大きな袋を用意し一旦入れます。「保管期限」は6ヶ月後か、どんなに長くても1年後までの日付とし、書いておきます。
スマホのスケジュールにも入れておくのがおススメ。
そして、なるべく目に付くところに置く。
誰か人が来た時に、希望されるなら差し上げてもいいですね。
間違っても、階段下収納の奥へ箱ごとしまい込むことのないように。
洋服の場合、1年後までには必ず季節が回ってきます。
その間に思い出さなければ、なくても困らないということ。
保管期限がきたら潔く処分・手放します。
売るというのもいいですね。
「捨てる神あれば、拾う神あり」とは、ちょっと違うかもしれませんが、「捨てる」というのは、時に罪悪感が伴うことも。売ってお役に立てるなら、捨てる罪悪感も薄れますね。
3.いつかは来ない、今着てみよう
いつか着るかも、まだキレイだしというのは、少しお値段が張ったスーツなど。
でも、今まで着なかったのには、何か理由がありませんか?
理由が思いあたらない場合は、今着て、鏡の前に立ってみましょう。
いかがでしょうか。
このまますぐお出掛けしたいわ、という気持ちになりますか。
具体的に、子供の卒業式にこの洋服で出席したらと、イメージしてみましょう。
洋服は、確かにまだキレイだけれど、どこかトレンドではない感じはしませんか。
5年10年経っていれば、なおさらですよね。
着ている自分自身も経年変化しているのです。
スタイリストの地曳いくこさんも、ベストセラー著書「服を買うなら、捨てなさい」や「50歳、おしゃれ元年」などの中で、同様のことをおっしゃっています。
40代で素敵だった洋服が、50代になったらどこか違和感を感じるって、正直ありますね。
あの頃の自分を輝かせてくれたスーツに感謝してさよなら、今の自分に合う洋服との新しい出会いに心ときめかせるのも、アラフィフならではのオシャレの楽しみ方かも。
(余談ですが、私が片付けして、捨てる洋服を売った時、唯一「これはデザインが古すぎてお値段がつかない。買い取りはできませんが、ゴミとして処分は可能です。」と言われたのが、いつか着るかもとしまってあったスーツでした。・・・もちろん、処分をお願いしました。)
まとめ
いかがでしたか。
片付けを始める前に「持ち数」を決め、買い物習慣を変える大切さと、片付けの時、捨てる洋服を見極める3つのポイントについて書きました。
●ごく簡略にまとめると、次のような順番になります。
・まず、洋服を片付ける前に「アイテムごとの持ち数を決める」
・次に、3つのポイントを参考に、アイテムごとに全部出し「好きなものから持ち数分を選ぶ」
・すると、必然的に残りは、捨てる・手放す洋服だけになる。
・・・
洋服は買い物習慣によって増えた。
洋服のアイテムごとの在庫数・「持ち数」を決めることで、買い物習慣も変えられる。
そこで、片付け・整理の達人中村美香さんを参考に持ち数を決めよう。
毎日洗濯するなら、基本の持ち数は「5」。
どこかに書いておくと、忘れません。
次に、3つのポイントを参考に、持ち数まで絞り込み片付けます。
- 小物から始めて、片付け・整理に慣れよう。
- 好きなもの、お気に入りから選ぶ。
- いつかは来ない、今着てみよう。
この記事が、洋服を片付けたいみなさんの参考になれば幸いです。
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きっとお役に立つ追伸
・・・・・・・・・・
トヨタのカイゼン「5回のなぜ」をご紹介しましたが、片づけに関しては「図解 トヨタの片づけ」(著者:㈱OJTソリューションズ)という本も、参考になりますよ。
オフィスの片付け中心ですが、家庭やあらゆる場面の片付けにも通ずる内容で、図解でわかりやすくて読みやすい、整理収納アドバイザーにも高評価の本です。
(私はこの本を、当時の職場で回覧したり、貸したり、プレゼントしたり。
いい本だなーと思うと、人にススメずにはいられない、ちょっとお節介なアラフィフです~。)