階段下収納を扉なしで作り、見せる収納としてキレイにしているお宅もあれば、いつの間にか雑然としたちょい置き場になり、来客の目が気になるというお宅も。
扉なしという特徴を活かして見栄えの良い階段下収納にしたいですね。
たった3つのポイントをおさえるだけで、扉なしの階段下収納をキレイによみがえらせることができますよ。
「理想の暮らし」を思い描いてから、扉なしの階段下収納をよみがえらせよう
たった3つのポイントで、扉なしの階段下収納がまたキレイになるの?本当に?と思われるかもしれませんね。
実は、3つのポイントの前に、必ず行ってほしいことがあります。
それは、「理想の暮らし」を思い描くことです。
「理想の暮らし」=目指すところ、目標。
お気に入りに囲まれてくつろげる家、家族の笑顔があふれる住まいなど、あなたの望む暮らしを描いて、紙に書き出してみましょう。
住まいに関する雑誌などから、イメージに近いページや好きなインテリアを切り抜いてみるのもいいですね。
もし、特別理想もないけれど、という方は、「今、不満に思っていること」を書いてみましょう。
不満には、願望が隠れています。
もしかしたら、「扉なしの階段下収納に物が多過ぎて何だかスッキリしない」⇒「片付けて奥様のお気に入りの雑貨も飾りたい」のかもしれませんね。
ご家族の希望も聞いてみましょう。ご主人様も飾りたい物があるかもしれませんよ。
あなたの理想とする暮らしは?
スッキリ片付けたら何をしたいですか?
具体的に、お友達を呼びたいわとか、ステキですね。きっと実現できますよ。
3つのポイントは始めると地道な作業です。
途中で手が止まりそうになったときは、目指す理想の暮らしや、スッキリした家でやりたいことを思い出して、頑張りましょう。
階段下収納を扉なしにした事情と3つのポイントの効果
ところで、階段下収納を扉なしにした事情、いくつかのケースがあるかと思います。
一つ目は、ホントは階段下収納に扉をつけたかったのに、ご主人が扉の造作の予算を削るために階段下収納を扉なしにしたケース。
やむを得ず、布を垂らしたりして目隠ししているお宅もあります。
この場合、扉なしの階段下収納でも実際は扉ありと同じで、収納の奥の方は、何を入れたか思い出せないかもしれません。
家族からいつも、あれはどこ?と聞かれ、階段下収納にあるよーと答えても、えーどこだか分んないと言われ、結局出してあげることになり、忙しい思いをされているかもしれません。
二つ目は、最初からオープンな棚やテレビ置き場などにするため、扉なしで階段下収納を作ったケース。
建ててしばらくはキレイに使っていても、いつのまにやら物が増えていたりします。
便利なオープン棚は、ちょい置き場になりがちですね。
来客の視線が気になったり、いつか片付けなくちゃと、いつも気がかりだったりします。
どちらのケースでも、階段下収納が扉なしでもキレイ、3つのポイントを順番通りに行うことで、片付けることができます。
なお、くれぐれもお願いですが、この3つのポイントは順番がとても大事です。
以下の1~3の順序を守って行ってくださいね。
- 全部出す
- 分ける
- 配置する
順番通り行うことで気づきがあり、改善していくことで物が増えないようになります。
また、余分な出費が減る(経済的効果)、探し物の時間が減る(時短効果)、気がかりがなくなる(心理的、精神的効果)も期待できます。
1 全部出す・・一気に全部出して、扉なしの階段下収納を空っぽに!
階段下収納が扉なしでもキレイ、1つ目のポイントは、「全部出す」です。
一気に全部出しましょう。
えっ!全部出すのー?いらない物だけ出した方が効率的でしょ?という声が聞こえそうですね。
ご家族、ご主人様からも同様に言われそうですね。
元々扉なしの階段下収納、見えているのだから、わざわざ全部出すことはないとお考えになるのも、ごく自然なことかと思います。
実は、筆者も以前はそう思ってました。
実際に自分が片付ける時は、階段下収納からこれはいらない、これはいる、と分けながら出して、結局時間切れで、何となく元に戻して日が暮れる、なんてことを繰り返していましたが、整理収納を学んで初めて、全部出す効果を知りました。
全部出して視覚化することで、階段下収納が扉なしでもこんなに多くの物が入っていたのかと気づいたり、存在すらすっかり忘れていたことに気づいたりします。
すると、この気づきが、今後の買い物習慣を見直そうとか、在庫管理を変えようとか、改善の行動を起こすきっかけとなります。
全部出す作業の前の準備としては、出した物を置くスペースを確保します。ビニールシートがあれば敷いてもいいですね。できればご家族にも手伝いを頼んでおきましょう。
出した物は、大まかに分けながら、ビニールシートの端からどんどん置いてゆきます。
扉なしの階段下収納が空になるまで一気に全部出したら、掃除しておきましょう。
2 分ける・・・扉なしの階段下収納に最適な分け方とは?
次に「分ける」ですが、扉なしの階段下収納に最適な分け方は、
「使っている」
「使っていない」
「思い出品」
まずはこの3つに分けましょう。
ひとつずつ手に取って、この3つのどれかに分けてゆきます。
段ボール箱にまとめて入っていたら、必ず開けてひとつずつ分けましょう。
「使っている」の目安は、過去1年間に使ったもの~この先1年間位の間に使う予定があるものとします。扉なしの階段下収納に、今後も飾りたい物であれば、「使っている」ですね。
手に取ったら、あまり時間をかけずに、2~3秒で程度で判断します。判断に迷うときは手伝ってくれるご家族にも聞いて、分けましょう。
ここで注意したいのは、「物がまだ使えるか、使えないか」ではなく、「自分が(家族が)使っているか、使っていないか」で、分けるという点です。
なお、階段下収納が扉なしの場合、いつのまにやら、家族がちょい置きした物があるかもしれません。家族の持ち物は、必ず家族に判断してもらいましょう。
片付けの際のとても大切なルールですね。
「使っている」物は、さらに、使用頻度や使用場所を考えて分けておきます。
扉なしの階段下収納ではなく、家族の部屋など、他の場所へ移動した方がよければ移動しましょう。
「思い出品」は、ここで収納するか、それとも各人の収納スペースへ移動するかを判断します。
「使っていない」物のうち、明らかな不用品は分別しましょう。リサイクルショップへ売るのであれば、持ち込む日を決め、別にしておきます。
使っていないがすぐ処分できない物は「保留」とし、メモに6ヶ月後の日付を書いてそこに貼ります。
6ヶ月後まで保管して置く場所は、目が届く場所がおススメです。奥にしまい込むと再び出す手間がかかり、ついついそのままになってしまいますので。
スケジュールにも書いておき、6ヶ月たったら必ず判断しましょう。
一般的に「整理する」というのは、ここまでの「全部出す」と「分ける」を順番通りに実践することを言います。
ここまで整理が進むと、扉なしの階段下収納に収めたい物がはっきりしてきましたね。
3 配置する・・まずは仮配置するのが、扉なしの階段下収納を活かす重要ポイントです。
最後に、扉なしの階段下収納へ物を配置します。
いきなり収納するのではなく、まず配置するのは、使いやすく元に戻しやすい場所を考えるためです。
なぜなら、人は使うときは必要に迫られているので、必ず収納場所まで取りに行きますよね。
ところが、使い終わると、用が済んでいるのです。
つまり、元へ戻すという行為は必要に迫られていないのです。
そのため、その辺にちょい置きしてしまいます。
その結果、次に使いたいときにあるべき場所になくて、探すことになってしまいます。
探し物の時間は、減らしたいですよね。ほんの数分かもしれませんが、積み重なると結構な時間を費やしていることになります。
ですので、階段下収納が扉なしでもキレイ、3つのポイントを生かし、使った後、戻しやすい場所、配置を考えておけば、元に戻すことを習慣にできるのです。
また、使用頻度の高い物、よく使う物を、取り出しやすく、戻しやすい場所に配置することも大切です。使う人の身長に合わせて、小さい子供の物なら下の段、大人は上の段に配置してみましょう。
ご主人が飾りたい物があったら、場所を決めてあげましょう。
奥様の好みではないかもしれませんが、共用スペースでしたら、折り合いが必要ですね。
ご主人が大切にしたい物や、子供の作品を飾ることで、奥様がご家族を大切に思う気持ちがきっと伝わりますよ。
場所を決めると、収納用品が欲しくなるかもしれませんが、家にある箱などで代用し、メンディングテープなどでラベリングして、仮配置として1~2週間位生活してみます。
そして、元に戻しやすいか、使う人に合っているかなど、様子を見て、家族の意見も聞いて調整します。よければ、最終的な収納場所を決めるというのが、階段下収納が扉なしでもキレイ、3つのポイントの最終形です。
箱などで代用した収納用品は、もう一度家の中をくまなく見て探してみましょう。案外、他の場所で使わなくなった収納が再利用できるかもしれませんよ。
どうしても新たな収納用品が必要でしたら、置く場所の寸法をきっちり測ってから買いに行きましょう。
よみがえった扉なしの階段下収納、この美しさと使いやすさを維持するには?
扉なしの階段下収納が、3つのポイントでキレイによみがえりました。
このまま、キレイを維持するには、観察と見直しが大切です。
例えば、CD置き場を決めたのに、家族が戻してくれないと思ったら、家族の動きを何気なく観察するのです。
すると、戻そうとするが、隣の本が倒れてきて入れにくいので、面倒になって上に置いてしまうのだと、原因に気づきます。
原因がわかったら、改善・見直しのアイディアを考えられますね。
隣の本が倒れないようブックエンドをおくとか、配置を入れ替えるとか、見直してみます。
見直したら家族にも、「CDはこっちの方が戻しやすそうだから、変えたから、今度からここへ戻してね」と伝えておきましょう。
また、扉なしの階段下収納に、今までなかった物が置かれていたら、「ここじゃないでしょ!」という前に、家族の動線を想像してみましょう。
もしかしたら、使う場所に近いからではないですか。
保管場所は使用場所の近くが理想です。動線に合わせ思い切って保管場所を変えてみるのもいいですね。
小さい子供の物などは、扉なしの階段下収納の棚に、置き場所がわかるよう楽しい目印やマークを貼り付けてあげましょう。楽しんで元に戻すようになります。ちゃんと戻せたらほめてあげましょう。
ご主人が元に戻してくれたときには、「ありがとう、助かる~♡」(ハートマーク大事!)と感謝しましょう。
片付けは主婦だけの仕事ではありません。片付けは使った人の仕事です。
主婦の仕事は、家族が片付けやすい収納システムを作ること、そして、根気よくしつけを続けることです。
まとめ
理想の暮らしをイメージしてから、階段下収納が扉なしでもキレイ、3つのポイントを実践しましょう。
片付ける日を決め、可能なら家族に手伝いを頼み、出した物を置くスペースを確保します。
そして、次の1~3を順番どおりに行います。
- 全部出す・・・一気に全部出して、扉なしの階段下収納を空っぽにします。
- 分ける・・・まず、使っている、使っていない、思い出品 の3つに分けます。
続いて、使っている物を使用頻度、使用場所で分けてゆきます。 - 配置する・・・いきなり収納はしません。使っている物を、使用頻度の高い物から、扉なしの階段下収納の戻しやすい場所に仮配置します。そして、しばらく生活してみてから、配置の場所を決定します。
この段階まで来て、収納用品が必要となったら、置き場所の寸法を測ってから購入します。
キレイになった扉なしの階段下収納を維持してゆくには、観察と見直しです。
家族の様子も見ながら、使いやすく、元に戻しやすい収納システムに改善してゆきましょう。