階段下収納の棚のアイディアを活かすなら、押さえておきたい3つのポイント

階段下収納の棚、何かいいアイディアはないかとお考えの方へ、よく使われる市販の棚のアイディアと、使いやすさを持続させる為に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

新築の階段下収納だけでなく、数年経って階段下収納の物の整理をした方、これから整理しようという方にも、ご参考になるかと思います。

棚のアイディアを活かすなら、まずは階段下収納の整理をすませよう

ところで、一般的に片付けようとか、収納を何とかしようとかいうと、まずは収納用品を買おう!!とお考えの方も多いかもしれませんね。

確かに、世の中には、いいアイディアの棚や箱など、たくさんありますよね。
あの棚さえ買ってくれば、きっと片付けられるかも、という気がしてきますよね。

しかし、本当に片付けられる収納、使いやすさが持続する収納を作りたいのであれば、物の整理の方が先なのです。
(アイディアや工夫は、その次なのですね。)

収納とは「使う物」を収めること。
そして、「使う物」と「使わない物」を分けるのが整理です。

つまり、収納は整理の後にしかできないものなのです。

順番としては、階段下収納の中身の整理をして、「使う物」の配置を決めてから、初めて収納用品を買う、というようになります。

もちろん、この記事をご覧の方は、すでに階段下収納に、何を(どこで使う物を)・どれだけ・どの位置に配置するか、おおよそ決めておられる方も多いと思います。

特に、数年経った階段下収納の中身の仕分けをした方でしたら、使う物や思い出品として保管しておく分を残し、使用頻度に合わせた配置を決めた上で、こんな棚が必要だと具体的なアイディアをイメージされているかもしれませんね。

一方で、新築後とりあえず階段下収納にと、あまり深く考えずに使っていた方もいるかもしれません。

そして、いつの間にか階段下収納から物があふれかえり、奥に何があるかわからない状態で困って、何かいいアイディアないかしら、棚を買ってくればいいかしらと、お考えになっているかもしれません。

そんな方には、アイディアあふれる棚を買う前に、一度、階段下収納の中身を全部出されることをお勧めします。

「全部出す・分ける・配置する」のステップで整理をされるといいですよ♪

具体的な整理の方法は、「階段下収納の活用法、3つのポイント」の記事でくわしく書きましたので、一度ご覧になってみてくださいね。

階段下収納の棚のアイディアといえばスチールラック

DIYが得意なら、階段下収納の場所に合わせて手作りの棚を作るというアイディアもありますね。
しかし、なかなかそこまではできないもの。市販の棚を利用する方がお手軽です。
階段下収納の棚のアイディアとしてお勧めしたいのは、スチールラックです。

支柱の高さ、奥行、幅など棚板のサイズも色々そろっています。
耐荷重により、支柱の太さも幾つかありますね。
必要な場所に合わせて、組み合わせて購入できます。

私も、階段下収納に1台、スチールラックを置いています。

支柱の太さは直径約2㎝で高さは約159㎝です。
棚板のサイズは34×74㎝で、5枚あります。
階段下収納の左の扉を開けたところに、34㎝の方を手前にして設置してあります。

スチールラックの良い点は、棚のサイドや前面に簡単にひっかけられるところ♪

別売りでスチールの同素材のかごがあるのも、いいアイディアだと思います。
深さの異なるタイプをいくつか買って使っています。

市販のS字フックもかけられます。
ひもを結びつけるのも簡単にできますので、アイディアが広がりますね。

また、棚の底面が格子状になっていて、上の段に置いた物が底面から見えたり、下の段の奥の方も確認できます。サイドからも良く見えます。

これは在庫管理の点で、非常に便利です。

見えないとついつい忘れてしまうので、とてもありがたいですね。

組み立てにネジを使っていないので、年数が経ってネジが緩んでがたついて、締め直しが必要になることもありません。
購入後17年程経ちましたが、しっかりしています。

3つのポイントを押さえて階段下収納の棚のアイディアを活かす

さて、ここまで読んで、「スチールラックよさそうだな、家の階段下収納なら2つ置けるかもしれない、早速ホームセンターへ買いに行こう!」と思われた方へ、ちょっと待ってくださいね。

階段下収納の棚のアイディアを活かすには、買う前に、これだけは押さえておきたい基本のポイントが3つあります。それは、

  1. 体が入る通路の空間確保
  2. 正確に寸法を測る
  3. 細かく仕切り過ぎない   の3つです。

1 体が入る通路の空間確保・・・階段下収納の棚のアイディアを活かす必須条件

階段下収納の棚のアイディアを活かす1つ目のポイントは、「体が入る通路の空間確保」です。

通路にあたる部分は空けて、極力他の棚などを置かないようにしましょう。

えっ!スペースがもったいないんじゃないの?せっかくだから、めいっぱい棚を置いてもいいんじゃない?と思われるかもしれませんね。

私も、昔よそのお宅の収納を見せてもらった時、体が入る空間が広く確保されていたので、ちょっともったいないなあ、何かアイディア収納用品とか使えばいいのにと、感じたものです。

しかし、自宅に階段下収納を作って、何年も使ってきてつくづく感じました。

それは、「体が入る通路の空間」があるから、いいアイディアの棚も奥までフル活用できるし、階段下収納の奥までもストレスなく手が届くんだということ。

そして、この通路の空間を維持しようという意識がとても大切だと。

余談ですが、実は私モミジは、スチールラックの奥にカラーボックスを置き、空き箱を保管しています。

空き箱がはみ出したら、一旦全部出して整理するのが理想ですが、忙しがってまた今度と思って、ためるだけでいると、通路にもはみ出してきます。

最初は数が少ないから、またいで通ったりして何とか奥の方も取り出せます。

しかし、数が多くなると、もうまたげなくなり、スチールラックの奥に置いてある鍋を、やっと手を伸ばして出し入れすることに。

空き箱もたまり過ぎると、出して分別するのがおっくうになります。
負のスパイラルですね。

こうなると、アイディアや工夫よりは手を動かすのが大事。

えいやっと思い切って、空き箱を全部出して、使う場面や使用頻度を想像しながら、分けて減らしています。

収納の使いやすさを持続させるためには、空き箱であっても、保管しておく量を決めて、それ以上は持たない、通路の空間にはみ出させない習慣が必要ですねー。

アイディア収納用品に頼らず、適正量を守ることが大切と痛感!、反省です~。

2 正確に寸法を測る・・・天井に注意!階段下収納で棚のアイディアを活かすなら

階段下収納の棚のアイディアを活かす2つ目のポイントは、「正確に寸法を測る」です。

スチールラックを置く階段下収納のスペースの各所を、正確に寸法を測りメモしておきます。

その際、階段の段差で、奥に行くほど天井が低くなりますので、注意が必要です。

私が階段下収納で使っているスチールラックも、奥は天井とのすき間が4㎝しかありませんでした。

そこで思いついたアイディアは、一番上の棚を支柱のてっぺんより下げるというもの。
これで、奥の方も上に物が置けるようにしています。

なお、階段下収納の扉の厚みにもご注意を。

くれぐれも、スチールラックを置いたら扉が閉まらない!ということのないよう、慎重に各所のサイズを測ってください。

同様に、別売りの同素材のかごも、いいアイディアですが、買うときには、サイズにご注意を。

せっかく買って取り付けたのに、階段下収納の扉を閉める度にあたってしまうということもあります。

また、階段下収納に床下点検口を設けてある場合は、ふさがないよう、棚の配置を考慮しましょう。

3 細かく仕切り過ぎない・・・階段下収納で棚のアイディアを活かすには

階段下収納の棚のアイディアを活かす3つ目のポイントは、「細かく仕切り過ぎない」です。

スチールラックは棚も増やせますから、段を増やして細かく仕切りたくなるところですが、あまり細かく仕切り過ぎると入れる物が変わった時に入らなくなったりして、使い勝手が悪くなってしまいます。

前述の我が家のスチールラックですが、最初は5枚の棚を上からほぼ均等に配置して、一番下の棚は床より少し上にして、更にその下にも何か置こうと考えていました。

仕切り=棚が多い方が便利だと思っていたのですね。

しかし、天井の高さの関係で、一番上の棚を少し下げ、さらに収納する物の高さに合わせながら、配置していったら、結果的にかなりざっくりした配置となりました。

結局一番下の棚は床すれすれで、その下には物は置けませんでした。

ただ、今のところ、棚をずらすこともなく使えているのは、細かく仕切り過ぎなかったおかげだと感じています。

まとめ

階段下収納の棚のアイディアを活かすには、まずは中身の整理をすませましょう。

お勧めの便利な棚はスチールラックです。

購入の前には、次の3つのポイントを確認しましょう。

  1. 体が入る通路の空間確保・・・必須条件
  2. 正確に寸法を測る・・・天井の高さ、扉の厚みにも注意
  3. 細かく仕切り過ぎない・・・入れる物が変わってもよいようにざっくりと

特に、1については、階段下収納の通路の空間を維持しようという意識がとても大切です。

空いているからとちょい置きしないよう心がけてゆきましょう♪

整理の方法に関してはこちらの記事もご覧ください。
「階段下収納の活用法、3つのポイント」